ソウル国体100回記念大会を振り返る 【その1】出発~ソウル大学とのトレーニングマッチ
10月2日、日本各地から国体に向け第一陣の選手11人らがソウル現地入りし、今回初めて指揮を執る事になった慎未有監督(31)のもと、その日は軽いトレーニングで汗を流しました。
翌日10月3日は、今国体がソウル開催という好立地な環境にも恵まれ、また協会に対する理解者も多い中で、本番に入る前にトレーニングマッチ(TRM)を現地の大学と組むことが実現出来ました。当協会とも10年来の親交を深めてきた、ソウル大学サッカー部のイ・インソン監督が率いる、ソウル大学サッカー部の協力のもと10月3日、10月4日と2日間、親善TRMを行いました。広々と整備された人工芝グランドの最高の環境のもとで、確認と修正をテーマに、選手監督がプレーを通じてお互いを知るという、即席チームとしては大変貴重な機会を得ることが出来ました。
1日目 30分ハーフの2本。
前半戦は、体が重く動きにまだ硬さもあり、スロースタートの序盤。10分にゴールエリア付近から見事なFKを直接決め先取点は奪取したものの、前半終了間際に相手にも同点のゴールを許し、折り返す。後半に入り、徐々に体も慣れてきた中で、いい形でのパス交換から裏への抜け出しなどから次々追加点を挙げ、結果後半だけで5得点を奪い、6:1で勝利を収めました。
2日目 20分ハーフで3本。
序盤からやはり動きが鈍く、徐々にソウル大学にペースを握られ押し込まれる展開に。先制点を許し1本目を終える。2本目以降、監督と選手らが互いに修正点を確認しあい、何とか同点に追いついたあとからは、在日選手らの息も合い始め、逆転の追加点を決め勝ち越し、結果4:1で勝利を収めました。
参考までに、ソウル大学は韓国トップの名門国立大学であり、サッカー部は1年生2年生中心の若いチームで構成される中、本格的にサッカーを継続して入部してきた学生が2名で、そのほとんどが大学受験のために途中、サッカーから離れ受験に専念していた学生、入学してサッカーを始めだした学生を、イ・インソン監督の指導のもと文武両道を実践し、見事なライン統率とゾーンディフェンスを仕掛け、互角に在日選手らと渡り合った事も忘れずに書き記しておきます。
イ・インソン監督も大会初戦を視察に来られ、在日青年をソウル大サッカー部で受け入れるためソウル大入学の門戸を開ける事にも注力し、大学サッカー部強化はもちろん、双方の親交とサッカー界発展のため尽力している存在です。今後とも当協会との協力関係を深めてまいります。
いずれにせよこの2日間のTRMを経て、本番に向けチームとしての修正点が見つかった点、監督が選手の力量を含むチーム全体の総力を推し測る事ができた点、それに加え大会本番へモチベーションを高めていけた事も大きな収穫となりました。
イ・インソン監督、選手の皆様、ご協力本当にありがとうございました。